”触れると音が出る木のおもちゃ”ということで随分前から展示会には出していた「マジカル・ウッド」ですが、Ogaki Mini Maker Faire 2024 の時に説明のチラシをつくったらソコソコ好評だったのでその辺りの資料も含めてまとめておきます。
特徴とか
木の手触りでありながら静電容量センサーでタッチ検出をしているところと、物理モデル音源を用いて発音しているところが特徴となっていて、これらをRaspberry Pi Pico 一個だけでこなしています。
ただ、静電容量センサーに詳しい方に話をうかがったところ、割とダメダメな設計になっていることが判明!
- センシングのパッドの面積が全く足りてない(撚線をほどいて放射状にちらしてるだけ)
- マイコンからパッドまでの配線が太くて長い(極力細く短く!配線自体が容量を持っちゃうということだと思う)
さらにパッドの上に貼り付けた木が湿気を吸ったりすることもあって、毎回展示のたびに感度を調整することになります。つか、念入りに調整しても会場の湿度がガンガン上がっていったりすると暴走することもシバシバ…
動画
#ommf2024 にこれも持っていきます
— 鷲山技研 (@washiyamagiken) 2024年11月22日
今回もワガヤでは抜群に調子がイイのでミテミテください pic.twitter.com/bhUop1Yuor
調整直後はかなりいい感じの動作をしており
説明用チラシ(日本語版と英語版)
もろもろ
- 元々はパッドとして丸い銀紙をつかってたんですが、木を貼り付ける際にノリがつかなかったので現状の撚線バージョンになっています
- バッテリーとスピーカーを内蔵させるともっとオモチャ感が高まるよね
- GPIOを14個(tx:1個、rx:13個)使ったセンシング部分はもう少し詳しくメモっておきたい(もうすでに色々忘れつつあるし)
- つか!マトリクスで処理するための基板を起こしたはずなのでそれも試さねば
- GPIOでタッチを処理するメリットは?と問われたことがあったんですが、ただやってみたかったというのが正直なところです
- GPIOの入力側にも抵抗が入っていた方が静電気でマイコンがやられなくていいんじゃないか?とのアドバイスをいただいた