そこそこ苦労してC++用の開発環境を構築し終えたあたりで、Arduino IDEがpicoをサポートしたという情報をキャッチしたわけで…。試してみました。使用したArduinoIDEのバージョンは1.8.13です。
2種類の追加ボード
2021年4月24日現在、2種類のpico用の追加ボードがあります。
- Raspberry Pi Pico/RP2040
- Arduino Mbed OS RP2040 Boards
2がArduino公式サポート版のようですが、先行して発表された1の方が完成度が高い感じがします。
Raspberry Pi Pico/RP2040 のインストールと動作確認
まずは1のRaspberry Pi Pico/RP2040の方から。
- “File>Preferences”のAdditional Boards Manager URLs:に
https://github.com/earlephilhower/arduino-pico/releases/download/global/package_rp2040_index.json
を追加 - “Tools>Board>Boards Manager...”で“Raspberry Pi Pico/RP2040”をインストール
- “File>Examples”にpico用のサンプルが多数ありますが、とりあえず“Blink”で動作確認
- BOOTSELボタンを押したままUSBケーブルをPCに接続して本体をマウント(初回はこれが必要!)
- “Sketch>Upload”を選択してコンパイル。完了するとマウントされたpicoにuf2ファイルがコピーされ実行されます
- 1度ビルドすると“Tools>Port”が有効になるので、ここでpicoのポートを選択
- 2回目のアップロードからは自動的にpicoがマウントされて実行まで進むようになります。あぁ楽チン
Arduino Mbed OS RP2040 Boards のインストールと動作確認
片一方だけインストールすれば事足りますけど、もう一つのArduino Mbed OS RP2040 Boardsも。
- “Tools>Board>Boards Manager...”で“Arduino Mbed OS RP2040 Boards”をインストール
- “File>Examples”に追加されるサンプルは3つだけ。こちらもとりあえず“Blink”
- こちらは毎回BOOTSELボタン云々で本体をマウントする必要があります
※ 自動的にでマウントされるような記述をどこかで見たんですけどアタクシの環境ではダメでした - “Sketch>Upload”でコンパイル完了後、uf2ファイルがコピーされて実行されます
比較
- Raspberry Pi Pico/RP2040
- Arduino Mbed OS RP2040 Boards
2つを比較すると、公式の方が若干コンパイルが早いような気がします。先日構築したC++の開発環境に比べると圧倒的に遅いですけど…。
サンプルの充実度、ボードの設定パラメータの豊富さ、自動的に本体をマウントして実行まで進むあたりを考えるとRaspberry Pi Pico/RP2040の方を使うかなー。
Mbedがよくわかってないんですが、公式の方はMbedのライブラリ等の資産が使えたりとか多大なメリットがあるんでしょうか?